昨日の晩のこと。
三男と私は大ゲンカをした。
夏休みが終わり1週間経った三男は毎日ダラダラ…宿泊研修もあり疲れていたのか毎日ゴロゴロ寝てばかり。
部屋に入るとベットと窓の間にはマンガの本とお菓子の空き袋が散乱。
そこから始まった言い争いだった。
私もやることが山積みで自分の時間もなくイライラしていたのだと思う。
勉強のこと、部屋の掃除のこと、口の利き方、どんどんエスカレートして言わなくてもいいようなことを私が言い始めると、三男も負けじと私の悪い所を言い出した。
お母さんは僕の話を聞かないで兄ちゃん(二男)とばかり話している、僕のことを否定ばかりする、褒めてくれることなんかない。
そう言う三男の話を聞きながら「違うよ、そんなことないよと」私が言うとと、「ほら、また僕の話の途中なのに最後まで聞いてくれない!」と怒り出す三男。
「お母さんは仕事から帰ってきたらご飯食べて、お酒を飲んで、テレビ見て、携帯いじって、なんにもがんばっていないのに、なぜ僕だけが毎日がんばらなきゃならないのか意味が分からない!」
「お母さんは、毎日なんにもがんばっていない!」という三男の言葉に、何のために働いているのか、なぜこんなに忙しい思いをしているのか、誰の笑顔が見たいと思っているのか…
たくさんの言いたい言葉を全部声に出せずに飲みこんだら、涙が出てきて気づくと私は家を…飛び出してしまった。
サンダルだけ履いて、車の鍵も財布も携帯も持たずに。
日曜日の夜7時。
みんなご飯を食べたり、テレビを見て過ごしている時間だろう。
近所の友達を訪ねて迷惑かけることも出来ないし、お金もないのでスーパーに行くことも出来ない。
暗い公園まで歩いて行ってブランコに乗ってみても心は晴れず、公園の暗がりはなんだか怖いもののように思え、結局また歩き始めた。
心配しているだろうパパさんや長男の顔がチラリと頭をよぎったけど、帰る口実が見つからない。
あまりにも勢いよく飛び出し過ぎた、後先考えない自分を少し怒りながら、サンダルでペタペタと歩き続ける。
結局、家から100メートルも離れていない実家の玄関の外に、父がいつも外でタバコを吸うためのイスが二つあるのを思い出しそこに向かった。
もちろん、こんな状況で実家に行くわけにもいかないから、少し座って考えてから帰ろうかな?なんて思っていたら母が自転車をしまう所に遭遇してしまった。
昔から母と私はタイミングが悪い。
私の都合の悪い時にだいたい母は現れる。
仕方なく、三男とケンカして家を出てきてしまった…とボソッとつぶやくと「母親のくせにバカじゃないの?中学生相手に同レベルになってどうするの?」と笑われてしまった。
昔からお母さんは私の言うことにそうだねと同意しないよね~と三男のようなことを心に思う私。
私が外に置いてある白いイスに腰を掛けると、母も並んで腰を掛け話し始めた。
仕事のこと、学校のこと、勉強のこと、兄弟のこと…どんどん話は ずれて、母の話は親戚の話や祖母の話、しまいにはスイカの話になった。
いやいや、今は私の話を聞いてよ!とまたもや三男と同じようなことを心で思うけど私は大人なので口には出して言わない。
私の話を聞いているのかこの人は?と思っている頃に三男が迎えに来た。
「おばあちゃんね、お母さんにスイカ持たせてあげようと思っていたんだ。甘いから持って帰りなさい。」
きっと母なりの帰る口実を作ってくれたのだと思う。
そして三男の肩に手をかけ、「あんたのお母さんは、おばぁちゃんが子育てしている頃よりずっとずっとがんばってお母さんしているよ。
偉いな~、すごいな~といつもおばぁちゃんは思っている。〇〇(三男の名)くんも頑張っているの知っているよ。
みんながんばっている。勉強だってなんだって、誰かのためにがんばるのじゃなく、自分のためでしょう?
がんばったことは必ず無駄にはならないから。」
その言葉を聞いた時、母は小さい頃から私を褒めたことはなかったけど、認めてもらえるということがこんなにも嬉しいんだと気づ
き、きっと三男も私に認めてもらいたかったのだとその時 理解した。
母に持たされた半分のスイカの上には私の涙がポタポタポタポタ…落ちて止まらなかった。
帰り道、半分に切ってラップだけしたスイカを持って無言で歩く私と三男。
三男が一言「スイカ持とうか?」
「うん」と私は重たいスイカを手渡した。

誰しもが がんばりたくないわけじゃなく、むしろ頑張りたいと思っているけれど、上手くいかない時も、体が思うように動かない時もある。
その方が多いことさえあるかもしれない。
でも、誰かが がんばってるねって認めて一言かけてくれたら、それだけでまた前に進める原動力になるかもしれないと夜道を歩きながら思った。
いつの間にか子どもは大きくなって私は必要なくなっていったと思っていたのは私の方だけで、
話を聞いて欲しいとちゃんとサインを出していたのに忙しいことを理由に私は見逃していた。
いくつになっても話を聞いて欲しい時がある。
否定せずにそうだねと言ってほしい時がある。
そしてがんばっているねと認めてほしい時がある。
今回は母のおかげで家に帰れた。
半分のスイカ、今日の夜 家族みんなで食べようと思う。
きっと甘いはずなのに、ちょっと私の涙でしょっぱいかもね。
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三男と私は大ゲンカをした。
夏休みが終わり1週間経った三男は毎日ダラダラ…宿泊研修もあり疲れていたのか毎日ゴロゴロ寝てばかり。
部屋に入るとベットと窓の間にはマンガの本とお菓子の空き袋が散乱。
そこから始まった言い争いだった。
私もやることが山積みで自分の時間もなくイライラしていたのだと思う。
勉強のこと、部屋の掃除のこと、口の利き方、どんどんエスカレートして言わなくてもいいようなことを私が言い始めると、三男も負けじと私の悪い所を言い出した。
お母さんは僕の話を聞かないで兄ちゃん(二男)とばかり話している、僕のことを否定ばかりする、褒めてくれることなんかない。
そう言う三男の話を聞きながら「違うよ、そんなことないよと」私が言うとと、「ほら、また僕の話の途中なのに最後まで聞いてくれない!」と怒り出す三男。
「お母さんは仕事から帰ってきたらご飯食べて、お酒を飲んで、テレビ見て、携帯いじって、なんにもがんばっていないのに、なぜ僕だけが毎日がんばらなきゃならないのか意味が分からない!」
「お母さんは、毎日なんにもがんばっていない!」という三男の言葉に、何のために働いているのか、なぜこんなに忙しい思いをしているのか、誰の笑顔が見たいと思っているのか…
たくさんの言いたい言葉を全部声に出せずに飲みこんだら、涙が出てきて気づくと私は家を…飛び出してしまった。
サンダルだけ履いて、車の鍵も財布も携帯も持たずに。
日曜日の夜7時。
みんなご飯を食べたり、テレビを見て過ごしている時間だろう。
近所の友達を訪ねて迷惑かけることも出来ないし、お金もないのでスーパーに行くことも出来ない。
暗い公園まで歩いて行ってブランコに乗ってみても心は晴れず、公園の暗がりはなんだか怖いもののように思え、結局また歩き始めた。
心配しているだろうパパさんや長男の顔がチラリと頭をよぎったけど、帰る口実が見つからない。
あまりにも勢いよく飛び出し過ぎた、後先考えない自分を少し怒りながら、サンダルでペタペタと歩き続ける。
結局、家から100メートルも離れていない実家の玄関の外に、父がいつも外でタバコを吸うためのイスが二つあるのを思い出しそこに向かった。
もちろん、こんな状況で実家に行くわけにもいかないから、少し座って考えてから帰ろうかな?なんて思っていたら母が自転車をしまう所に遭遇してしまった。
昔から母と私はタイミングが悪い。
私の都合の悪い時にだいたい母は現れる。
仕方なく、三男とケンカして家を出てきてしまった…とボソッとつぶやくと「母親のくせにバカじゃないの?中学生相手に同レベルになってどうするの?」と笑われてしまった。
昔からお母さんは私の言うことにそうだねと同意しないよね~と三男のようなことを心に思う私。
私が外に置いてある白いイスに腰を掛けると、母も並んで腰を掛け話し始めた。
仕事のこと、学校のこと、勉強のこと、兄弟のこと…どんどん話は ずれて、母の話は親戚の話や祖母の話、しまいにはスイカの話になった。
いやいや、今は私の話を聞いてよ!とまたもや三男と同じようなことを心で思うけど私は大人なので口には出して言わない。
私の話を聞いているのかこの人は?と思っている頃に三男が迎えに来た。
「おばあちゃんね、お母さんにスイカ持たせてあげようと思っていたんだ。甘いから持って帰りなさい。」
きっと母なりの帰る口実を作ってくれたのだと思う。
そして三男の肩に手をかけ、「あんたのお母さんは、おばぁちゃんが子育てしている頃よりずっとずっとがんばってお母さんしているよ。
偉いな~、すごいな~といつもおばぁちゃんは思っている。〇〇(三男の名)くんも頑張っているの知っているよ。
みんながんばっている。勉強だってなんだって、誰かのためにがんばるのじゃなく、自分のためでしょう?
がんばったことは必ず無駄にはならないから。」
その言葉を聞いた時、母は小さい頃から私を褒めたことはなかったけど、認めてもらえるということがこんなにも嬉しいんだと気づ
き、きっと三男も私に認めてもらいたかったのだとその時 理解した。
母に持たされた半分のスイカの上には私の涙がポタポタポタポタ…落ちて止まらなかった。
帰り道、半分に切ってラップだけしたスイカを持って無言で歩く私と三男。
三男が一言「スイカ持とうか?」
「うん」と私は重たいスイカを手渡した。

誰しもが がんばりたくないわけじゃなく、むしろ頑張りたいと思っているけれど、上手くいかない時も、体が思うように動かない時もある。
その方が多いことさえあるかもしれない。
でも、誰かが がんばってるねって認めて一言かけてくれたら、それだけでまた前に進める原動力になるかもしれないと夜道を歩きながら思った。
いつの間にか子どもは大きくなって私は必要なくなっていったと思っていたのは私の方だけで、
話を聞いて欲しいとちゃんとサインを出していたのに忙しいことを理由に私は見逃していた。
いくつになっても話を聞いて欲しい時がある。
否定せずにそうだねと言ってほしい時がある。
そしてがんばっているねと認めてほしい時がある。
今回は母のおかげで家に帰れた。
半分のスイカ、今日の夜 家族みんなで食べようと思う。
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