旭山公園売店 shop asahiyama park

北海道旭川市にある「旭山公園」。公園内にある『旭山公園売店』からのソフトクリーム情報や、桜の開花状況、隣接する《旭山動物園》のHOTな情報を発信していきたいと思います。

今日は「さけ科学館」のPart2です。

今回は実際にサケのお腹から卵を取り出し、受精させるところを見せてもらった所のまとめです。

サケのお腹をさばく写真も入っていますので、苦手な方は読み飛ばしてくださいね

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こちらが「さけ科学館」の中にある「さいらん ふ化室」です。

「さけ科学館」では年間に20万尾のサケを採卵、ふ化させてこの部屋で管理・飼育しているそうで、一般の方の入室はお断りしていますが、今回特別に入れていただけることになりました。




外にある水槽からメスのサケ1匹と、オスのサケ2匹を運び込みました。

メスのサケのお腹はぷっくりと大きくなり、オスよりも大きく丸みを帯びています。

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サケのメスは卵を産むのに最適な時期が来ると、お腹の中の卵が筋子のように固まっている状態から、膜が自然と破れイクラのようにパラパラとした卵になります。

サケのお腹を切る特別の刃「採卵刀」を使って卵を取り出します。

サケのメスのお腹には約3000個ほどの卵が入っており、受精の前に卵に水が付くと受精率が下がるため、サケに付いた水分はもちろん、 「採卵台」 (サケを置く台)や卵を入れる「洗面器」の水分にも細心の注意を払います。

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メスのお腹を切ると、きれいなオレンジ色した卵がポロポロポロと「採卵台」に出てきました。

卵の大きさは、小さいので4,5ミリ、大きいもので6,7ミリ程度。

お腹から出てきた卵はとても弱いので「鳥の羽」で洗面器に移します。

実はこの羽、消しゴムのカスを払ったりするときに使う文房具。

卵と精子を混ぜ合わせるときにもこれを使います。

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一匹のメスの卵に対して2匹のオスの精子を少しずつかけます。

これはどちらかのオスの精子が上手く受精しなかった時のための対策で、より受精率を上げる工夫だと言ってました。

サケの精子は真水に付けることで目覚め動き出します。

その活動時間はわずか5秒しかなく、その間に卵の中の卵子に到達しなくてはなりません。

先ほどから水に付けないようにと細心の注意を払っていた理由はここにありました。

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卵と精子を先ほどの「鳥の羽」でそうっと混ぜた後、卵をざるに移し、いよいよ水に付けます。

この水は地下水で かけ流しの状態です。

卵が水に付いた瞬間、白い泡のようなものが水面に広がり、サーッと流れていきました。

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水に付け、受精した直後の卵はまだ柔らかいので移動させることはできませんが、しばらくすると、薄いゴムくらいの固さに卵に変わっていくそうです。

その時に卵の数を一粒、一粒、職員さんが数えていきます。

そんな地道な作業に使う道具はこちら。

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左が「卵すくい」、右が「卵数え板」

この「卵数え板」一枚で100個の卵を数えることが出来ます。

しかもこの板、職員さんの試行錯誤した手作り品なんですって。(すご~い、すご~い 

私たちの飼育するサケの卵の数は200個。

この板、2枚分。(こうして見ると とっても少ないように思えますね)

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洗面器の中の卵たちはきれいなオレンジ色をしていたのに対して、水に付けた卵たちは若干白くなっているのがわかりますか?

計測を終えた卵たちは専用のイソジンで消毒をし(うがい用のとは別物です)、ふ化水槽へ移されます。

ここから発眼(卵の中に目や体を確認できる状態)するまでの一か月間はわずかな衝撃が命取りとなるので、注意が必要です。

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発眼した卵たち。

卵の中に黒い目や、白い背骨が確認できますか?

私たちが育てるサケはこの状態で届きます。

そしてそれが今日12月16日なのです

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「さけ科学館」の事務所の机にはこのようなサケの皮でできた靴が置いてありました。

昔、アイヌの人々はサケを食料としていただけでなく、衣服や靴(ケリ)として利用していたこと、「さけ科学館」では採卵した後のサケの皮を有効活用しようとこのような靴を作ったりしていることを教えていただきました。

魚の匂いもなく、とても固くて丈夫なサケの靴。

昔からサケは人々の生活に深くかかわっていたとても身近な魚だったのですね。

そのサケが旭川の川にもたくさん戻ってくるように、今日出会うサケの卵たちを大事に育てようと改めて思いました。


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コメント

すごいぃー ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ
テレビでは見たことあるけど、
このイクラが ドバドバドバーッと出てくるシーン。。。

美味しそう (← 不謹慎?)だけど、
扱いは慎重に・・・ですね。

おでかけ親父さんへ

こんにちは~(^^♪

実際に目の前で見ると本当に迫力があり、命って不思議って思いました。
卵がパラパラになっている時点でイクラ??といつもなら考えそうな私ですが、さすがに目の前でお腹を切るのを見ると、サケの赤ちゃんにしか見えなくなります。
そして、昨日、事務所に卵が届きましたが、「あ、イクラ~?」と近寄ってきた他の職員も、卵に目があるのを見て、「あ、サケの赤ちゃん…」と訂正していました(笑)

卵の形なのに、赤ちゃんは意外とクルクル動くんですよ。
とってもかわいい!
またアップしますね~ヽ(^o^)丿

こんにちは

私、小さな時から生き物を育てるのが好きです。
なんだかとても楽しそうですね^^
あとどれくらいで赤ちゃんに合えるんでしょう?

そちらも猛吹雪ではないでしょうか?
TVを見ていると怖いくらいな北海道各地ですね。
どうぞお気を付けください。

はちみつさんへ

はちみつさん、こんにちは(*^^)v

私も家では熱帯魚なんかを飼っていた時期もあったのですが、サケ(川魚)は初めてです。
まだ、卵でしかも泳ぐこともない卵たちを一日何度も見に行ってしまいます。
新しい命に出会えるのはとっても楽しいことですね。
4月には放流が決まっているのに私に出来るかしら…(T_T)
お別れしたくないと駄々をこねそう(笑)

猛吹雪、旭川は夕方になるにつれひどくなってきました。
怖い、怖い。
早めに家に帰ろうと思います。

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Author:Shop Asahiyama
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